パネルディスカッション その1

2019.02.12 Tuesday 14:04
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    第二部のパネルディスカッションは「ユニバーサル就労は企業に何をもたらしたか」

    をテーマに、富士市ユニバーサル就労支援センター統括責任者の三好泰枝さんの

    進行役で進められました。

     

     

     最初に事例発表した社会福祉法人生活クラブ風の村理事長池田徹さんは

    「ユニバーサル就労」の名付け親として「ユニバーサル就労では最低賃金未満で

    働いてもらうことがあるので、不法ビジネスなどに利用されないようにしました」

    と商標登録の背景を説明。

    ユニバーサル就労について「みんな、どこかに弱さ=事情を抱えています。組織が

    自立と協働で成り立っているというのは、こうした一人一人が持つ事情を職場全体

    でカバーしあい、うまく回っている状態のことを言います。ですから職員全員が

    ユニバーサル就労の対象者なのです」と風の村の「職員フィロソフィー」をもとに

    定義しました。

     

     

     今後の在り方については「私は1級の手帳を持っていますが、私より働き辛さを

    抱えている人が大勢います。長期的課題として、障害者の規定を医療モデルから

    社会モデルに転換して、その働き辛さを社会モデルとしてとらえる考え方が必要」

    と障害と就労困難は分けて考える視点を挙げました。

    そして「ユニバーサル就労の延長線上に就労困難の障害がある」という考え方を

    問題提起としました。

     

     2人目は富士市中央町のNPO法人ファインケア総務部課長の遠藤礼朗さん。

    ファインケアでは10年ほど前から70歳以上の超高齢者、障がい者、母子・父子家庭

    など様々な問題を抱えている人の雇用を独自に実施、それをもっと発展させようと

    考えていた矢先に富士市がユニバーサル就労条例を制定したのを知り、行政と

    ともに成功させたいと協力企業に名乗りを上げたということです。

     

     

     遠藤さんは「ユニバーサル就労と取り組んで3つの効果が生まれた」と言います。

    1つ目はユニバーサル就労が新たな雇用方法やキャリアアップの手段となったこと

    です。ユニバーサル就労には「コミューター」という制度があって、仕事の見習い

    期間、適性判断の期間があるので失敗のない就職が可能であること、「業務分解」

    を行うことで既存の社員に余裕時間が生まれ、スキルアップや仕事分担にいい影響を

    あたえるということです。2つ目は人それぞれの視点が異なるため相手のことを知り、

    その思いを理解することが自分の行動を見直すことにもなります。3つ目は社会への

    貢献も楽しみになるということです。ユニバーサル就労の対象者視点では就職して

    働くことで税金を納めるようになり誰かの役に立ちたいという意識が芽生え、次は

    自分が困っている人の力になりたいと思うようになるなど成長していくということです。

    (その2へ続く)

     

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