「誰でも働ける社会を」−坂本光司氏が講演(上)

2018.11.30 Friday 16:02
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    「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者として知られる

    元法政大学大学院教授坂本光司氏がこのほど開かれた富士市社会福祉大会で

    記念講演しました。

    テーマは「人を幸せにする会社 誰でも働ける社会」。

    全国約8000の企業を自らの足で訪ね歩いたというフィールドワーク重視の

    坂本さんが、福祉関係者約600人の出席する大会で、富士市が進める

    ユニバーサル就労の考え方の基本となる事例をもとに熱弁をふるいました。

     坂本さんは冒頭「事例発表を聞いて思い出すこと」として、

    岐阜県と鹿児島県の2つの企業を紹介しました。「事例発表」というのは、

    今年初めて市がパイロット事業所に指定した株式会社コーチョーと

    富士センコー運輸株式会社の活動発表のことで、

    コーチョーさんは骨髄移植で就職が難しいと思われた若い女性を、

    富士センコー運輸さんは高齢者の短時間雇用に踏み切りました。

     坂本さんが取り上げた岐阜県の企業は、ペーパーテストや面接では合格するのに、

    生まれついての内臓疾患のために健診結果で就職できなかった男性が、

    自ら会社を立ち上げて障害者など40人を雇用するまでに育て上げたという事例、

    また鹿児島県の企業は、経営には素人の女医さんと福祉士さんのコンビが、

    重度の精神障害を抱える人たち80人を雇用する企業を作り上げたということで、

    女医さんの「彼らの一番の願いは働くこと」との言葉を紹介して、たとえ障害を

    抱えていても働くことがいかにその人たちにとって大切かを訴えました。

     

     坂本さんの真骨頂は続いて話した「息子・娘を入れたくない会社」。

    「都合悪くなるとリストラをする会社」

    「社員は大切にするけど取引先や協力工場を踏み台のようにする会社」

    「安く買えるものがあるのに売り上げを伸ばそうと高いものを売りつけるような会社」

    「働きたい障害者や高齢者がいるのに働く場を提供しない会社」

    などと挙げました。今話題の某社にもちょっとだけ触れ、簡単にリストラする会社を

    批判しました。

     そして会社の経営には「目的」「手段」「結果」の3つがありますが、

    最も大切なのは「目的」で、正しい「目的」と正しい「手法」があれば「業績」

    は上がると話し、企業経営の目的については「関係する人たちを幸せにする」のが

    王道であり、「それ以外に目的はない」と強調しました。

     (以下は(下)に続きます)

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