絆(きずな)の大切さ

2018.09.28 Friday 15:43
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    「絆(きずな)という言葉は何かにつながれているようで嫌いだった」

    とある友人が過去形で話していました。確かに辞書を調べると

    「動物をつなぎとめる綱の意」(「新明解国語辞典」)と出ています。

    そんな意味もあって、若いころには家族の絆、男女の絆を切ることができて

    ようやく1人前と認められる、というような空気もありました。

    1960年代後半の全共闘運動で、東大のタテカンに

    「止めてくれるなおっ母さん 背中(せな)の銀杏が泣いている」

    と母親との絆を断ち切ることを決意するコピーが出て評判にもなりました。

     「絆(きずな)」が人と人を結ぶ目に見えない連帯の糸のような意味で

    一般的に使われるようになったのはいつ頃からでしょう。

    20世紀の最後のころにはもう使われていた気がします。

    実際に私も仕事の中で使いました。

     日本中に広まったのはやはり東日本大震災の後でしょう。津波に襲われ、

    土地も建物もそして人までものみ込まれてしまう。そんな現実を目の前にして、

    人と人の精神(こころ)だけは何物にも流されないようにつながっていよう、

    というような眼には見えないけれど、か細いかもしらないけれど、

    連帯のシンボルとなった言葉、それが「絆(きずな)だったような気がします。

    件の友人も今では大切さを実感しているようです。

     富士市のユニバーサル就労を推進する情報紙「はたらくきずな」の命名も、

    一人ひとりが連帯して「働きたいけど働けない」市民を支援していこうとの

    意思を表明しようという中から生まれたと思っています。

    その情報紙5号でパイロット事業所を取り上げました。字数に制限があって

    十分に伝えられたかは自信がありませんが、本人の意欲と周囲の理解で

    働き始めた2つのケースを取材しました。

    近いうちにお手元にも届くと思いますのでご覧ください。

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