「普通の人間などというものはない」

2018.03.20 Tuesday 11:46
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    平昌冬季パラリンピックが閉幕しました。日本チームは史上最多のメダルを獲得し、冬季五輪に続いて国民を熱狂させました。それにしても障害をものともしない選手たちの奮闘ぶりには感動しました。

     

     会期中、英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が76歳で亡くなりました。博士は21歳の学生の時、全身の筋肉がだんだん動かなくなっていく難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、余命2年と宣告されました。それからは車いすでの生活でしたが、ノーベル賞級の仮説を次々と発表し、世界の学界を驚かせました。

    博士はロンドンパラリンピックの開会式で「人は皆違い、基準や普通の人間などというものはない」「いかに人生が困難と思っても、人には必ず成功できるものがある」とスピーチして障害を抱える人やその家族などに深い感銘を与えました。障害が個人の個性である、という考え方は今や普遍的なものとなりつつあります。

     

    人間は「生かされている」ものだという考え方があります。「生かされている」以上その生を「生きていかなければ」なりません。ホーキング博士にとっては動けなければ考えをとことん突き詰めていくことが「生きる」ということだったでしょうか。障害を抱えていてもスポーツや学問を突き詰めることはできます。

     

    「普通の人」などいません。皆「成功できるもの」に向かって向上を目指す個人です。だからこそ、互いに補い合って生きていくのが大切だと思います。ユニバーサル就労は働くことに生きがいを求める人たちに、その場を提供できるよう助力を惜しまない、ということなのかもしれません。

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