障害者千人雇用の市長が講演

2018.12.18 Tuesday 10:28
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     平成30年度富士市障害者週間記念事業「就労は出会い・だ!」

    の講演会とシンポジウムが8日、フィランセ大ホールで開かれました。

    講演会の講師は、「障害者千人雇用」を市の施策として打ち出し、

    実際に実現させた岡山県総社市の片岡聡一市長。

    「あちらに5人、こちらに3人、ここに1人というように、障害者が働く姿が

    全市でみられるようになって町が明るくなりました」と、

    障害者雇用の実現が市民の気持ちを揺り動かした現状を報告してくれました。

     片岡市長は冒頭、この夏の西日本豪雨で大変な被災を経験した市の

    トップとして、防災の大切さを強調。一般市民は水害などが襲ってきたら、

    まず自分の身の安全を確保するようアドバイスしました。

    また生活弱者の避難などは日常的に訓練しておくべきであるとも話しました。

     「障害者千人雇用」については、市長就任当時、人口6万8千人の総社市に

    3千人余の(知的・身体・精神の)障害者がいて、うち18歳から60歳1200人の

    なかで就労しているのが180人しかいないことに気づいたのがきっかけだと

    いうことです。特にその実態について市もその他の公的機関も正確に把握して

    いるところがないことに驚いたそうです。

    そこで調べてみると、千人の人たちは両親と暮らしていたり施設に入ったり

    している人もいましたが、家でひっそりと暮らしているような人たちが

    大半だったということです。

     そこで片岡市長は俄然、この人たちに外に出て働いてもらおうと思い立ち

    「5年かけて千人雇用を実現する」と宣言することになったといいます。

    行政の実情を知る市役所職員はもちろん、議会、一般市民などもみな

    懐疑的に思うなか、片岡市長は障害者を

    「われわれ健常者に代わって障害を引き受けてくれている人」

    と位置づけ、「障害者だからできない」というのでなく、

    「障害者だからできる仕事もあるはず」と孤独の戦いを始めました。

     いろいろな企業に仕事の一部を出してもらうとか、特養のシーツの取り換え、

    農作業、ガソリンスタンドの給油などそれこそ市内全域に協力を求め、

    数年して雇用が500−600人を超すころから市民の間にも応援団が増えて

    きたそうです。そして6年目にとうとう雇用千人を達成したとのことです。

    「1社で千人雇ってもらうのもいいけどあちこちで千人を雇ってくれる

    町のほうが圧倒的に強い」と市長は誇らしげでした。

     先日の富士市市社会福祉大会での坂本光司氏に続いていい話が聞けました。

    情熱的な学者や政治家が一生懸命動くと一般市民も動かされるといういい例ですが、

    私たちユニバーサル就労も情熱をもって普及させていきたいですね。


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